白山へ登る


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6月が嫌いだ。

6月、あまり良いイメージはないよね、梅雨のじめじめした季節だし。休日もないし、学期半ばで皆は忙しい時期かな。それでも夏休みはまだ遠い感じがするし…。

それに、年をとる。これが一番嫌だったりするかも。6月生まれってなぜかまわりに多い。統計とっても6月が一番出生数多い月なんじゃないかな。ま、そこは生物学の先生に聴いてくれ👂

そして今年の6月は間違いなく厄月。

何をやっても上手くいかなかった。大学2年間ごまかしてたツケが一気にまわってきたようだね。

まあ自分が悪いんですけど、ここは厄月ってことにして忘れてしまおう!

と、いうことでお祓いへ行きたいなーとなんとなく思ってたんですよ。

どうせなら山と一緒に行けたら御利益ありそうだと思い、霊峰・白山へ行くことにした。

ゼミの石川実習では手取川を調査するので、ついでに下見もできて一石二鳥(三鳥?)

 

今回も原付で登り口まで行ってやろうと意気込んで、2泊3日で予定を空けた。二週間くらい前から計画してたんだけど、直前までお天気の方が怪しくて、実習の下見だけになるのかなぁ、なんて思ってた前日に急に晴れマークが北陸へつくようになった。

梅雨の晴れ間に期待して土曜の朝、名古屋を出発。長良川に沿って白鳥まで北上。高1のころ八幡までママチャリで来たことがあったし、ちょうど一年前の6月には白鳥~石動を走ってるので、なんとなく見覚えのある風景がつづく。

白鳥からは油坂の急登をのぼって(もちろん旧道)福井入り。あれ、月曜も福井にいったっけ?

九頭竜川に沿って勝山まで行く。途中ダムやトンネルやらまぁ好みのものが沢山あって寄り道しまくる、原付は自転車と同じくらい気楽に停まることができる。これが一番の利点かもなぁ

これも国道脇に停めて撮った一枚
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わけいってもふかいやま

 

そんなわけで勝山のスーパーで食料の買い出しをして、谷峠の長いトンネルをぬけて石川県入りした時にはとうに18時をまわっていた。

白山の登山拠点・一ノ瀬まで今日のうちに行ってしまおう。石川は金沢と能登には行ったが、こっちの山岳エリアははじめてだ、なんとなく山の雰囲気も独特。だいぶ山奥まで入ったなぁと思っていたら視界が開け、そこが一ノ瀬だった。ビジターセンターと一軒の古い旅館が建っている。

ちょうど夏至あたりかな、19時半をまわっていても薄明かるい、こりゃ助かる。ぱぱっとテント張って、その一軒の宿の温泉に浸かって汗を流し、夕飯食べて酒のんで寝てこの日はおしまい。

 

23(日)

午前中の方が天気が良さそうなので早めに登ってしまおう、、

と思ってたのに起きたのは5時…。(下界じゃいつも昼過ぎまで寝ているので十二分に早いんだけど)

どうせ明るくなったら起きるだろうと考えていたが、寝心地が良くて寝坊してしまった。

カブに積んでいたサブザックに用具を詰めて、テントははりっぱなしで出発。

登山口の別当出合いまで車道が続いているのでこれまたつづら折りの細い道(いちおう県道なんですよ)をのぼる。雨が降らなければよいと思っていたのに雲ひとつない青空。これは期待できそう。

登山口についてはじめて靴の底敷きを忘れたことに気づいた、干しっぱだった…。

そんなわけで6時、別当出合い

白山の山行記録はネット上に大量にあるのでまあそっちを見た方がはやいな、今回もここには詳しく書かない

コースは一番メジャーなルートの砂防新道で上がって観光新道でおりた。

コースタイムは以下のとおり

別当出合発 6:30

飯場 6:55

甚之助避難小屋 8:00

黒ボコ岩 9:00

室堂 9:20

★御前峰 着9:45 発10:25

大汝峰 着11:25 発11:50

室堂 着12:25 発12:55

殿ヶ池避難小屋 13:50

別当出合 15:35

 

山頂の御前峰まで3時間と15分で登れてしまった。

これには訳があって、はじめは抜けるような青空が広がっていたのだが、登っているうちに谷底からガスが凄い勢いで上がってきて、黒ぼこ岩に着いたころには別山が隠れてしまって、こりゃぁ山頂も危ういぞと考えて、室堂で休憩もせず一気に山頂を目指したという訳です。


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いいですね~


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ガスがもくもくと…

 

ほいでなんとかガスより先に山頂について、大汝方面の景色を楽しめたけど、30分もしないうちにガスであたりは真っ白になっちまった。


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間に合った…💨

 

ガスったら仕方がない、のんびりと御池巡りをして、大汝峰に寄って室堂へ戻ったというわけ、

ガスの切れ間からたまに日が射して、火口湖が一気に輝いた時は、ほぉはるばるきた甲斐があったなぁなーんて、すこしみとれてしまった。


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翠ヶ池の融雪

 

下山はとてもゆっくり。ガスってしまったけど花の写真を撮ったりしてたら遅くなってしまった。

観光新道の尾根筋には沢山花が咲いていた。ハクサン~という花が多いのは白山が花の山だから。

一応写真には撮るんだけど、正直あまり興味はない。花に詳しくなりたいなぁとは思うけど二十歳そこらで花なんか覚えはじめたらそれこそ終わりだと思う。今はそれよりいろんな山について知りたいという欲のほうが勝っているのかな、。


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でもきれいでしょっ

 

下山後は一ノ瀬まで戻り、テントを撤収して白峰の集落まで下った。

立派な総湯につかって、集落外れの芝生の広場に張ったテントで眠った。

 

帰った後、今までしてきた野宿についてまとめておきたいなぁなんて考えはじめて、記憶の範囲(必ず寝場所を写真に撮る癖があるのでかなり正確なはず)で集計してみた。

野宿はまた別でいろいろ書きたいが、とりあえず今まで54泊もしていた。テント以外でも駅で寝たり、ベンチで寝たりといろんな場所で夜を過ごしていたことが判明。

目指せ学生時代に野宿100泊!

 

そんな訳でこの夜もまた野宿遍歴を増やすことができた。テント泊だと簡単な自炊をする場合が多いのだが、この夜は集落内の古民家でそばを食べた。夜遅くお邪魔したのに、作り過ぎた炊き込みご飯までいただいて何かと満足だった。

 

 

結局次の日に1日かけて名古屋へもどった。

なので実習の下調べはまったくといっていいほどできなかった

ゼミの皆には、石川まで行くと豪語していたのに、本当に行っただけになるとは。

それでも実習のテーマは山でやりたいなぁとなんとなく考えはまとまった。ここから構想を立てて8月末には形にしなきゃね、


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↑帰宅編  敦賀経由で…

 

そんな感じで厄祓い山行・白山編でした。

6月は花も咲いて日も長く、残雪もあって雨さえ降らなければなかなかの好条件が揃っている時期だとおもう。

 

修理に出してた登山靴も戻ってきていよいよ夏山シーズンだ。来週の伊吹山は雨で流れそうなので、次は後立縦走か。その頃には梅雨もあけてるといいな、

 

日付も変わって気づけば7月!いいことありますように☀️

 

おしまい

登山日 2019.6.22~24